2019年12月19日
コミュティスクール(学校運営協議会制度)というワード、みなさんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
大潟村のコミュニティスクール(CS)も今年発足しました。
末広がりの第8回目のゲストは、長らく教育の場に身を置かれ昨年度まで大潟小学校校長も務められた CSディレクター 畑澤 千景(はたざわ ちかげ)さん です。
コミュニティスクールとは:
学校と保護者や地域の皆さんがともに知恵を出し合い、学校運営に意見を反映させることで、一緒に協働しながら子供たちの豊かな成長を支え「地域とともにある学校づくり」を進める法律(地教行法第47条の6)に基づいた仕組み。 (文部科学省HPより)
※昨年まで我が子の通う学校の校長先生だった方を前に、ブログ担当はさん付けよりも「畑澤先生」と呼ばせていただきました。
●コミュニティスクールとは?!また大潟村ならではのやり方とはどのようなものでしょうか?!
コミュニティスクールは、未来を担う子どもたちを、学校だけでなく地域と連携して育てていく仕組みです。私自身も今まで校長として学校に勤務してきましたが、今は学校だけで子どもたちを育てることが難しい時代になって来ていると感じています。
そのために保護者の方々はもちろんのこと、地域の方々と学校が一緒に子どもを育てていくことで心強い応援団になると思います。
また大潟村らしさという点では、すでに大潟村には子どもたちの活動を支援する「きらきら塾」や「干拓博物館」を始め様々な団体が存在していますよね。「新たなもの」ではなくすでに存在している「今あるもの」を上手に活かしコミュニティスクールにまで高めていくことが、大潟村の良さを活かすことにもつながるんじゃないでしょうか?
「応援団の拡大、横のつながりが大切」と話す畑澤さん。
● この活動に参加してみての感想をお聞かせ下さい。
たとえば会議の中で、学校教育側が「これはうまく保護者の方々に伝わっているだろうか?」と思うことに対して、多くの保護者が加わっているコミュニティスクール運営委員の方々から率直な意見を出してもらえることがとてもありがたいです。これが「学校」と「保護者」という立場だったならば、保護者側が遠慮して学校側に伝えにくいこともあるかも知れません。ところが両者がこのコミュニティスクールという同じ立場に立つことによって「意見を言わなければいけない」という前向きな雰囲気が常にあり、より良い方向へ進むために様々な声やアイディアが生まれています。私個人としても大変勉強になるし助かっています。
大潟村という小さなコミュニティだからこその結束の強さやそこで育まれてきた歴史が、コミュニティスクールの熱量に活かされているように感じますね。本当に感謝です。
12月9日のブログでもお伝えした コミュニティスクール運営員による朝の挨拶運動の様子。
この他にも年間を通して小中学校授業の視察や研修、会議等数多く行われている。
●これから望むことは?!
コミュニティスクールの周知です。
まずは子どもたちの活動を支援してくださる多くの組織の方々に大潟村のコミュニティスクールのことを知っていただきたいですね。そして知っていただくことで、コミュニティスクールというものを通しての輪を広げ横のつながりをより強固なものにしていければ、今以上に子どもたちが安心して生活できる環境が整っていくのではないかなと思っています。
●みなさんにひとことお願いします。
どうぞ、大潟村のこども園・小中学校のことを知ってください。
少しでも興味がありましたら遠慮せず、園や学校に足を運んでみてください。そして子どもたちのエネルギーを体感してみてください。子どもたちの笑顔が原動力になりますよ。
※大潟村には園や学校の開放デーがあります。
とっても気さくなお人柄の畑澤さん。
ブログ担当のド素人的質問にも、チャーミングな笑顔でわかりやすく的確に答えてくださいました。
発足してわずか1年の大潟村コミュニティスクール。畑澤さん含め運営員のみなさんはコミュニティスクール1年生とおっしゃいますが、その誰もが教育や子育てのプロフェッショナルばかり。
学校と地域の強力なタッグで、これからの大潟村の子育てもますます魅力的になりそうです!!
(P-Mas)